杜氏・蔵人

越後杜氏 山田晃

toji 18歳の頃より、蔵人として酒造りに携わり、昭和60年39歳の時に当蔵に初めて入蔵。前杜氏であった頚城杜氏・森口和敏のもと、頚城杜氏流の酒造りに精進する。数年間頭役を経験した後、平成9年杜氏に就任。本年で杜氏18年目の酒造りとなるが、「常に進化」の気持ちで「より旨い酒造り」に命をかけて取組みたいとは本人の言葉である。

杜氏と蔵人について

 古くからの伝統産業である清酒製造業では、「蔵人制度」というものがあります。雪国の専業農家は、冬には雪のため仕事が無く、主に冬場に酒を仕込み人手が必要な清酒製造業と思惑が合致し、いわゆる「出稼ぎ」に全国各地に酒造りに赴き「蔵人」となるのが、蔵人制度です。その蔵人の中で、酒造りに長年携わり技術を習得した者のごく一握りが杜氏となり、また、自身の故郷の人間を連れて酒造りに行くのです。そして、地域の中で蔵人文化が脈々と育まれ、それが職人集団となり、全国的にも有名な杜氏集団排出地域を創り出しました。ここ柿崎も頚城杜氏の故郷として名杜氏を輩出し続けている土地柄です。
 今では、以前に比べると、あらゆる面でのインフラが発達し、一般的な出稼ぎ自体も非常に少なくなってきております。造り酒屋でも例外ではなく、若手農業従事者の減少と蔵人文化を支えた世代の高齢化などもあり、通年雇用の社員による酒造りが既に主流になっております。
 ただ、当蔵があるこのくびき野地域は、やる気のある若手農業従事者がまだまだ元気一杯で存在し、且つ地元に根付いた蔵人文化があるため、今でも当蔵は蔵人制での酒造りを継続しております。また、現在ではその蔵人に当蔵で使用する酒米の一部を作ってもらっており、米から酒への継続的なもの作りができる体制を構築しております。まさに地域の恩恵とも言えるこれらの財産を活かし、当蔵は、これからもこの伝統的な形を活かした酒造りを行ってまいります。やはり、「米を知る人が造る酒」「酒を知る人が作る米」の基本に敵うものはないとの考えのもと、引き続き、酒造りでの蔵人栽培米の使用比率を高め、蔵人への技術の伝承に努めてまいります。

 

鑑評会受賞歴 (山田 晃 就任後)

全国新酒鑑評会
平成10年 金賞受賞
平成13年 金賞受賞
平成15年 金賞受賞
平成17年 金賞受賞
平成21年 金賞受賞
平成24年 金賞受賞
関東信越国税局酒類鑑評会
平成9年 優秀賞 (吟醸)
平成11年 優秀賞 (吟醸)
平成14年 優秀賞 (吟醸)
平成15年 優秀賞 (吟醸)
平成17年 優秀賞 (吟醸)
平成18年 燗酒の部 優秀賞
平成19年 燗酒の部 優秀賞
平成21年 吟醸の部 優秀賞
平成22年 吟醸の部 純米の部 優秀賞
平成23年 吟醸の部 純米の部 優秀賞
インターナショナルワインチャレンジ
2012年 八恵久比岐吟醸       シルバーメダル
八恵久比岐純米吟醸     シルバーメダル
越路乃紅梅特別本醸造    ブロンズメダル
越路乃紅梅越淡麗純米吟醸  ブロンズメダル